ここから本文です

東京外かく環状道路計画に関する三鷹市の基本的な考え方 

作成・発信部署:都市再生部 再開発課

公開日:2009年3月24日 最終更新日:2014年4月25日

1 外環計画の現状と計画案について

(1)外環計画の現状

構想段階から計画段階の取り組みへ

 東京外かく環状道路(以下「外環」という。)計画については、国(国土交通省)及び東京都は、平成13年に「計画のたたき台」を公表して以降、PI外環沿線協議会など様々な場を活用して意見を聴きながら、その必要性等の検討を進めてきました。
 平成17年9月には、こうした検討の経過を踏まえつつ「外環の整備による首都圏の交通渋滞や環境の改善、経済効果、都市再生に果たす役割等から、沿線地域をはじめ首都圏全体として、外環の必要性は高いと判断」したとして「東京外かく環状道路についての考え方」を公表しました。その後、この「考え方」に基づき、「計画概念図」「将来交通量」その他の資料、平成18年2月には「環境への影響と保全対策」を公表する一方、こうした一連の外環計画案について、PI外環沿線会議や各地域で意見を聴く会を開催するなど、「構想段階から計画段階へ」の取り組みを進めています。

外環計画の現状と三鷹市の立場

 国及び東京都は、こうした取り組みを踏まえつつ、次の都市計画(変更)や環境影響評価のプロセスの段階でも「環境への影響が大きいと判断した場合は、計画を止めることもあり得る」としています。しかし、今回の計画案が実施された場合には、沿線各区市の中で最も大きな影響を受ける三鷹市にとっては、現時点の計画案に対する検討こそ、今後より具体的な検討に入るための前提として非常に大切であるとの立場から、昨年9月以降、鋭意、市としての検討を進めてきました。

(2)外環の計画案について

外環計画案と三鷹地域への影響

 現時点で国及び東京都が示す外環の計画案やその考え方については、上記各資料に詳しく、ここでは述べませんが、外環本線に地下方式を採用する計画といっても、三鷹市域においては中央道とのジャンクション、東八道路へのインターチェンジ、ジャンクション部への換気所の設置等が計画されており、沿線各区市の中でも最も大きな影響を受けることになります。
 ジャンクション部に必要とされる面積で約18ha(三鷹市分15ha)を要し大規模な土地利用の改変が行われることで、約400棟(三鷹市分260棟)の移転やこの地域に広く分布する農地の消失が生じる他、大気質や騒音などの環境面での影響も予想されます。また、東八道路南側にインターチェンジができることにより、東八道路への交通需要が増大する他、これにアクセスするための新たな周辺街路整備や、周辺地域の生活道路網の再編・安全対策等も必要となり、総合的な道路・交通対策の再構築が求められます。また、こうした広範な地域環境の変化に対応した総合的なまちづくり施策の新たな展開が必要になることはいうまでもありません。

計画案に対する三鷹市の立場

 このように地域への大きな影響が予想される外環の計画案であるだけに、計画のより具体化となる都市計画(変更)や環境影響評価の手続きに入る前の現在の段階・条件で、市として検討することが必要な事項について、可能な限り課題と問題点とを明らかにしておくことが極めて重要といえます。くわえて、こうした課題や問題点、またそれを克服する手法を国や東京都に要望して次の段階に生かす取り組みが求められています。

2 三鷹市のこれまでの検討状況と総括

(1)三鷹市のこれまでの検討状況

検討の前提となる資料提示

 三鷹市では、昨年9月の国及び東京都の「考え方」公表以前より、市議会、各種審議会、助言者会議の設置等、外環問題に対する検討を深めてきましたが、外環計画の検討が「構想段階から計画段階へ」と進んだとされる9月以降は、特に慎重な取り組みを進めてきました。
 国及び東京都の「考え方」や「計画概念図」等の資料に関しては、外環の整備によって地域が新たに受けることになる環境への影響や、道路・まちづくり等の課題と問題点に対する国や東京都の認識が希薄であることを指摘し、その結果、国と東京都は追加資料として「三鷹市域の環境保全とまちづくりについて」を作成し、12月に報告を受けました。しかし、庁内での検討の結果、この資料には、まだ疑問点・不明点があったため、本年に入って24項目にわたる質問書を提出し、これに対し1月末には国及び東京都からの回答を受けたところです。

これまでの検討状況

 こうした取り組みを通じ、市としては現在の段階で求め得る外環の計画案の検討資料が一応そろったものと判断し、1月以降は、この国及び東京都の外環の計画案について、市議会特別委員会、都市計画審議会、環境保全審議会、まちづくり推進委員会、外環助言者会議等において検討を重ねてきました。
 またこの間、国や東京都においては9月以降、北野三丁目に設置されたオープンハウスを計5回、また地域住民の「意見を聴く会」や説明会を市内各所で計6回開催し、これらについては市も出席して住民の意見聴取にも努めてきました。

(2)これまでの検討状況の総括

 これまで実施してきた上記の検討の中では、今回の外環計画そのものに反対ないしはこれを否定する意見は多数ではありませんでしたが、計画案そのものを前提とした上で、計画案の安全性や有効性に対する疑問、今後この計画案により整備が進んだ場合の周辺環境への影響に対する不安や懸念、また周辺の道路・交通対策やまちづくりなど、外環の整備によって改変を余儀なくされる地域の課題や問題点等についての意見が数多く出されました。また、国や東京都の検討の進め方や、総合的な交通対策への意見なども相当数出されました。
 三鷹市としては、こうした検討の経過を踏まえつつ、昨年9月以降各方面で集中的に外環計画案についての検討を行った結果をさらに今後の検討の中に生かすべく、国及び東京都の計画案に対し、次のような方針で臨むこととします。

3 国・都の計画案に対する市としての基本方針

(1)より具体的かつ詳細な検討へ

 ジャンクション・インターチェンジ予定地である本市としては、まちづくり全般に係る大きな影響が予想されるため、引き続き慎重な検討を要します。主に広域的な観点からなされる国及び都の外環の必要性に関する見解については、市としても一定の理解はするものですが、国及び東京都に対しては、環境への影響や、三鷹市が外環整備により新たに抱えることになる課題や問題点に対する解決策の提示を求めていきます。
こうした検討をより客観的に進めるためには、外環及び外環周辺地域のより具体的な整備のあり方を検討の対象としつつ、そのメリット・デメリットを検討する必要が生じます。そのため、今後、現在の計画案を前提に、環境影響評価や都市計画変更のための手続きを通じて、より具体的かつ詳細な計画案やデータの提示を求めていきます。

(2)環境影響評価等新たな段階への対応

 国及び東京都は、環境影響評価や都市計画変更のための段階に入っても「環境への影響が大きいと判断した場合は、計画を止める事もあり得る」としていますが、国及び東京都に対しては、今後もこうした立場を堅持しつつ真摯な検討を要請し、場合によっては「止める勇気」を求めていきます。
三鷹市としては、今後始まるプロセスの中で、周辺のまちづくり・街路整備を含めた環境負荷のより少ない最善の外環計画のトータルプランの作成を、国及び東京都との協働により推進していきます。その上で、市としても環境への影響のマイナス面が、外環及び周辺整備によるプラスの面に比べて大きく市民に負担を強いるものであると判断した場合には、国及び東京都に対して外環計画の中止を求めていきます。

(3)国及び東京都への要望書と市の今後の取組み

 市として国及び東京都に対しては、これまで市議会、審議会等で検討を進めてきた外環計画についての課題と問題点等についての意見を取りまとめ、現段階での要望書として提出し、回答(考え方)を求めていきます。その上で、要望内容については、市と具体的な協議を求める中で、今後の都市計画の変更や環境影響評価のプロセスの中でも最大限生かすことを求めていきます。
三鷹市としては、今後も引き続きこうした立場から、真摯に国及び東京都との間で外環計画のより具体的な検討を進めていきますが、市としての外環計画についての最終的な判断については、今後の協議・検討の成果を慎重に見極めながら、都市計画(変更)の決定に至る手続きの中で行っていくものとします。

4 国及び東京都に提出する要望書についての考え方

 国及び東京都に提出する要望書については、上記3に明らかにした外環計画案に対する市としての基本方針に基づき、国や東京都に対して外環計画に対する不安や懸念の払拭、また地域が新たに抱えることになる課題に対しての対応を最大限求めていくこととします。以下に、この要望書の主な内容と考え方についてまとめておきます。

(1)総括的な要望

 本「三鷹市の基本的な考え方」に基づき、今後の外環計画の具体化にあたっては、三鷹市基本計画、土地利用総合計画、環境基本計画、緑と水の基本計画等に一貫して流れるまちづくりの基本的な理念を踏まえ、地域へのマイナス面の影響を極力回避するとともに、周辺地域を中心とする市のまちづくりへの全面的な協力を求めていきます。

(2)三鷹地域に係る具体的要望

 市民にとって良好な現在の環境水準の確保を前提に、市民の不安の大きい自然環境・生活環境の悪化を防ぐための環境対策の徹底や、外環本線だけでなく周辺街路や交通全般を総合的に捉えた道路・交通対策の推進、地域の分断や移転に対する補償や対応など、多様なまちづくり施策の実行を求めていきます。

(3)外環計画全般に係る要望

 国・都における総合的な地域支援体制の確立や、今後の外環計画の進め方について、地域の意向を尊重した適切かつ誠意ある対応を求めていきます。

外環に関する詳細情報

  • 国土交通省関東地方整備局東京外かく環状道路調査事務所
    (電話&ファクス)フリーダイヤル 0120-34-1491(所在地)〒158-8580 世田谷区用賀4-5-16 TEビル7F
  • 東京都都市整備局都市基盤部街路計画課
    (電話)03-5388-3279 (ファクス)03-5388-1354

このページの作成・発信部署

都市再生部 再開発課
〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-45-1151(内線:2461、2462) 
ファクス:0422-45-1271

再開発課のページへ

ご意見・お問い合わせはこちらから

あなたが審査員!

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

  • 回答が必要なご意見やお問い合わせはこちらからお願いします。
  • 住所・電話番号などの個人情報は記入しないでください。

集計結果を見る

ページトップに戻る